そもそも「ツボ」ってなに?
ツボとは、簡単に言うと痛かったり、違和感があったり、体の異常や変化があったところに自然と手がいったところがツボだったりします。
ツボとは漢字で「穴」と書きますが、本来正式名称としては、経(けい)穴(けつ)と言い「経」とは、経絡を意味しており、経絡は「氣(き)血(けつ)榮(えい)衛(え)」の運行する通路として古代中国で考え出されたものである。
氣、生命エネルギーみたいなもの
血、血液やその流れ
栄、栄養的なもの
衛、生体防御的なもの
3つに分けられるツボ!!
ツボと一言で言ってもツボには大きく3つに分かれています。
1つ目が経穴、
2つ目が奇穴、
3つ目が阿是穴です。
そもそも「穴」とは、体の表面にあり、鍼灸施術の点であって全身のあらゆるところに存在しています。経穴という場合は経脈に所属しているのが原則であるが、それ以外に施術点として(経外)奇穴とか阿是穴と言われるもので施術効果が認められ、その存在が定説化したものもある。
これらは順次、経脈に組み入れられていったものもある。最近では新たに治効が発見されたものは新穴として発表されたりしている。
経穴は疾病の際になんらかの反応を表す点であり、また鍼灸術を施して疾病を改善させる点でもある。そして経脈とは、機能的なつながりを持ち、経脈を通じて臓腑と関連があると考えられている。
即ち経穴とは、疾病の際の反応点であり、判断点であり、施術点である。
経穴とは、
経脈と言う氣の流れる道がありその道上にある点にあるのが経穴と言うツボになります。
奇穴とは、
ツボの名前や位置は決まっているのだが、経脈から外れているが効果的な施術点であり、特効穴と言ったりもする
阿是穴とは、
経穴や奇穴と違って特定の名前や位置は決まっていなく、いわゆる触られたり押したりした時に圧痛を感じたり、硬かったりしている所で効果的な刺激点の事を言ったりします。
ツボの作用
経絡、経穴は、古代中国で経験的に観察、考案されたもので、人体に、「氣」「血」「営」「衛」を循行させる経路であり、これによって生理作用を営むもので、古典には、「経脈は能く死生を決し、百病を処し、虚実を調うる所以なり、通せざるべからず」とある。経穴は経脈上に存在し、臓腑の氣のあらわれるところである。経絡は臓腑と体表を結んでおり、その働きや異常は経絡に出、触知できる。「十二経脈は分肉の間を伏行し深くして見あらわれず」といい、経絡の氣は経穴に良く出るもので、経絡の異常反応は虚実として認識される。
鍼灸術は経絡の虚実に補瀉を行って、その異常を調整するが、それは主に経穴を対象に行う。経穴は疾病が生じている部分だけではなく、遠隔部の経穴に反応をあらわすことも多い。また、刺激した経穴以外の部で反応したり、ある特定の臓腑に作用する。これらは経絡学説によって説明できる。経脈は新しいルートは定説なるものは無いが、経穴は新しい有効なものが発見され、定位として経脈に配当されるか、新穴として認知されている。
要するに鍼灸術は、経絡、経穴に何らかの適当な刺激を与えて生体の異常を正常に戻すのが本質である。
ツボの数はいくつある?
ツボはその年代によって数が違い少なくても160穴多いと1000穴を超えたりする。現代ではツボの数はいくつあるかと言うと教科書的には383穴あります。
体のいたる所にツボはありますが、そのツボの位置を把握してそのツボに対してしっかりとした刺激をする事が大切です。
ツボはどう見つける?
ツボの位置の見つけ方は簡単なのは、自分で押してみて痛かったり、気持ち良かったりするところがツボを見つけるコツです。
つぎには、その押している周りを押してみてその痛みや気持ちよさの変化を見つけるとよりツボを正確に押せる事ができるようになります。
ツボの位置は、教科書的には、ここがツボです。と書いてありますが、人によって若干異なります。自分自身の体でも調子の良しあしで位置も変わってきます。